タイムズカーのWebシステムが不正アクセスを受け、約660万アカウントの個人情報が第三者に取得されたことが分かりました。
特に気になるのは、対象者によっては運転免許情報や運転免許証画像などの本人確認書類情報も含まれる点です。氏名・住所・生年月日・電話番号と組み合わされると、名義冒用のリスクが心配になります。
そこで検討したいのが、CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターへの「本人申告」です。3機関すべてにオンラインで登録した場合の費用は、1,000円+700円+500円=合計2,200円です。
ただし、本人申告は不正利用を完全に止める制度ではありません。この記事では、タイムズカーの情報漏えいで何が起きたのか、本人申告で何ができるのか、3機関の費用や手続き、今日からできる対策までまとめます。
結論からいうと、タイムズカーから漏えい対象の連絡を受けた人、とくに運転免許情報や本人確認書類画像が対象だった人は、本人申告を検討する価値があります。広く注意喚起したいなら3機関すべてへの登録が分かりやすい選択です。
タイムズカーで何が漏えいした?約660万アカウントが対象

らび金融対象者によって漏えい項目は異なります。まずは自分に届く個別案内を確認しよう!
パーク24は2026年9月28日、タイムズカーWebシステムへの不正アクセスにより、一部の会員情報が第三者に取得されたと発表しました。
公式発表によると、2026年9月25日9時7分に不正アクセスを検知。翌26日7時25分までに、不正アクセス経路と攻撃元との通信を遮断し、遮断後にアクセスできないことも確認したとしています。
現時点で分かっている内容
| 項目 | 公式発表の内容 |
|---|---|
| 漏えいしたアカウント数 | 約660万件 |
| 対象 | タイムズカー会員・退会済み会員・入会未完了者、タイムズビジネスサービス会員・退会済み会員 |
| 漏えい情報 | 氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス、運転免許情報、本人確認書類情報(運転免許証画像など)、パスワード、連携サービスIDなど |
| クレジットカード情報 | 漏えいしていないことを確認 |
| パスワード | 復元できない形式で保管。パスワード自体が第三者に認識可能な状態で漏えいした事実は未確認 |
| 不正利用 | 2026年9月28日時点で、本件に起因する不正利用等は未確認 |
漏えいした項目は人によって異なります。「約660万件」はアカウント数であり、全員の運転免許証画像が漏えいしたという意味ではありません。
クレジットカード情報は漏えいしていないと発表されているため、現時点の公式情報だけを理由に、全員が一律にカードを停止・再発行する必要があるとまではいえません。ただし、利用明細に身に覚えのない請求がないかは引き続き確認しましょう。
一方で、現在の会員だけでなく、退会済みの人や、入会を申し込んだものの完了しなかった人も対象に含まれます。昔利用していた人も、タイムズカーから届く個別案内や公式サイトの続報を確認しておきましょう。
なお、タイムズカーは対象者へ順次個別に案内するとしています。メールやSMSが届いた場合も、本文のリンクをすぐ押すのではなく、公式アプリや自分で開いた公式サイトから情報を確認するのが安全です。
2026年9月29日15時48分、タイムズカーから会員向けメールが届いた



このメールだけでは、自分のどの情報が漏えいしたかはまだ分かりません。個別案内を待ちつつ、公式サイトの続報を確認しよう!
2026年9月29日15時48分、筆者のもとにもタイムズカーから会員向けメールが届きました。
現在、お客様ごとに案内するための調査を進めており、順次案内するため、もうしばらく待ってほしいという内容でした。
このメールでは、不正アクセスによる個人情報漏えいが判明したことと、個別案内に向けた調査を進めていることが説明されています。一方、筆者本人について、どの情報が漏えいしたのかまでは記載されていませんでした。
つまり、会員向けの一斉案内が届いた段階では、自分の運転免許情報や本人確認書類画像が対象かどうかはまだ分かりません。今後届く個別案内を確認しつつ、タイムズカー公式サイトの最新情報も確認しておきましょう。
なお、関連メールを装ったフィッシングにも注意が必要です。差出人名だけで本物と判断せず、メール内のリンクを直接開くのが不安な場合は、自分でタイムズカー公式サイトを開いて確認してください。
本人申告とは?名義冒用を防ぐための「注意書き」





本人申告は「契約を自動停止する制度」ではなく、審査時に慎重な本人確認を促すための注意情報です。
本人申告とは、自分の信用情報に「本人確認書類の情報が漏えいした」「自分の名義を悪用されるおそれがある」といった情報を登録する制度です。
クレジットカード会社、消費者金融、銀行などがローンやクレジットの審査で信用情報を照会した際、本人申告の内容も参考にできます。これにより、申込者が本当に本人なのか、より慎重な確認を促す効果が期待できます。
今回のように運転免許証の現物は手元にあるものの、画像や情報が漏えいしたケースでは、JICCの区分でいう「名義の悪用防止」が該当します。JICCも「運転免許証の画像を送信してしまった」など、現物は手元にあるが情報が流出した場合を例示しています。
本人申告で期待できること
- ローンやクレジットの審査時に、名義冒用の可能性を注意喚起できる
- 本人確認書類の紛失・盗難・情報流出があった事実を登録できる
- 登録日から5年間、本人申告情報を保持できる
- 必要がなくなった場合は、本人から削除を申し込める
本人申告でもできないこと
- 不正な申込みを100%防ぐこと
- すべての契約や口座開設を自動的に停止すること
- 加盟会社の審査結果を拘束すること
- 漏えいした個人情報そのものを回収・無効化すること
本人申告をすると、自分のローン・クレジット審査に影響する?



本人申告=自動的に審査落ち、ではありません。ただし、申込先が追加確認や慎重な審査を行う可能性はあります。
SNSでは「自分が正規にローンやクレジットカードを申し込んだときも、本人申告があることで不正申込みと判断されないか」と心配する声があります。ここは重要な注意点です。
結論:本人申告だけを理由に、自動的に申込みが否決される制度ではありません。ただし、本人申告コメントは審査時の参考情報になるため、影響が絶対にないとも断言できません。
JICCは公式FAQで、本人申告コメントを登録中にクレジットカードを作れるかについて、カード会社が信用情報と自社の審査基準を照合して総合的に判断するため、JICCでは分からないと案内しています。CICと全国銀行個人信用情報センターも、最終的な与信判断は加盟会社が行い、本人申告情報がその判断を拘束するものではないと説明しています。
つまり、本人申告は「この人とは契約してはいけない」という一律の禁止情報ではなく、「名義冒用のおそれがあるため、本人確認を慎重に」という注意情報です。申込先から電話確認や追加書類の提出を求められたり、通常より審査に時間がかかったりする可能性はあります。
なお、JICCは「本人申告コメントの登録を理由に、現在持っているクレジットカードが使用できなくなることはない」と明記しています。
近いうちに自分名義で申し込む予定がある人の考え方
- 本人申告は「自動否決」ではないと理解する
- 追加の本人確認に備え、審査期間に余裕を持つ
- 必要に応じて申込先へ「情報漏えい対策として本人申告中」と説明できるようにする
- 受付番号・登録通知・完了メールを保管しておく
- 削除する場合は、名義冒用への注意喚起も消えることを踏まえて判断する
CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターはいずれも、本人からの申請による削除手続きを用意しています。ただし、審査への影響だけを心配して安易に削除すると、情報漏えい対策としての注意喚起もなくなります。本人確認書類の再発行後など、登録を続ける必要がなくなったと判断した場合に、各機関の案内を確認しましょう。
JICC公式FAQ:本人申告中でもクレジットカードは作れる?
全国銀行個人信用情報センターは、本人申告情報は与信判断の参考資料であり、悪用防止の効果を保証するものではないと明記しています。また、銀行口座の開設時には同センターへの照会は行われません。
つまり、本人申告は「防御を一段追加する仕組み」です。万能ではありませんが、運転免許証画像まで漏えいした可能性があるなら、費用とのバランスを見て利用を検討したい対策です。
CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターの費用を比較





3機関すべてオンライン申告なら合計2,200円。広く注意喚起したい人は3機関への登録を検討!
3機関のオンライン手数料を合計すると、2,200円です。
| 信用情報機関 | 主な加盟分野 | オンライン申告 | 郵送申告 | 登録期間 | 今回選ぶ申告の考え方 |
|---|---|---|---|---|---|
| CIC | クレジット会社、信販会社など | 1,000円 | 1,000円+定額小為替発行料・郵送料 | 登録日から5年間 | 「名義冒用」を選択する考え方が近い |
| JICC | 消費者金融、クレジット、リース、保証など | 700円(スマホアプリ) | 1,111円+郵送料 | 登録日から5年間 | 「名義の悪用防止」 |
| 全国銀行個人信用情報センター | 銀行、信用金庫、農協など | 500円 | 2,403円+郵送料 | 登録日から5年間 | 本人確認書類の「漏えい等」として申告 |
オンラインなら3機関で合計2,200円
計算は次のとおりです。
CIC 1,000円+JICC 700円+全国銀行個人信用情報センター 500円=2,200円
個人的には、対応環境がそろっているならオンライン申告が分かりやすいと思います。郵送は用紙・本人確認書類・利用券などの準備が必要で、手数料と郵送料も高くなります。
オンライン手続きに必要なもの
- CIC:CICに登録されている電話番号、メールアドレス、決済手段など
- JICC:専用スマホアプリ、本人認証に使うクレジットカードと電話、または本人確認書類2点など
- 全国銀行個人信用情報センター:マイナンバーカード、NFC対応スマートフォン、専用アプリ、メールアドレス、決済手段など
特に全国銀行個人信用情報センターのオンライン申告は、マイナンバーカードとNFC対応スマートフォンが必要です。用意できない場合は郵送申告になります。
CICのオンライン申告は、CICに登録済みのクレジット情報と、入力した氏名・生年月日・登録電話番号が一致する必要があります。現在の住所などが登録内容と異なる場合や、オンラインで本人確認できない場合は、郵送手続きを確認してください。
「1機関だけ」ではだめ?
CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターは、CRINという仕組みで本人申告情報などを交流しています。
ただし、各機関で加盟会社が異なり、他機関の加盟会社が交流情報を必ず利用するとは限りません。CICとJICCは、広く注意喚起するためにはそれぞれの信用情報機関への登録を推奨しています。
そのため、費用を抑えて1機関だけに登録する選択肢もありますが、名義冒用の注意喚起を広く届けたいなら3機関すべてが安心寄りです。
タイムズカーの情報漏えいを受けて、今日からできる6つの対策





本人申告だけで安心せず、パスワード変更・信用情報の開示・フィッシング対策もセットで進めよう!
本人申告だけで終わらせず、次の順番で対応しておくと安心です。
STEP1 タイムズカーからの個別案内と公式の続報を確認する
漏えいした項目は対象者によって異なります。まず、自分の運転免許情報・本人確認書類画像が対象なのかを確認しましょう。
ただし、個別案内を装ったフィッシングには注意が必要です。タイムズカーは、メール・SMS・電話でパスワード、認証コード、クレジットカード情報を聞くことはないと案内しています。
STEP2 タイムズカーと使い回し中のパスワードを変更する
タイムズカーは、パスワードを復元できない形式で保管しており、パスワードそのものが認識可能な状態で漏えいした事実は確認されていないとしています。
それでも、同じパスワードを他サービスで使っている場合は、この機会にサービスごとに異なる長いパスワードへ変更しましょう。利用できるサービスでは多要素認証も有効にしておくと安心です。
STEP3 信用情報3機関への本人申告を検討する
タイムズカーから運転免許情報や本人確認書類画像が対象との連絡を受けた人は、優先度を上げて検討したいところです。
3機関すべてにオンラインで申告した場合は合計2,200円。各申告の受付番号、登録完了メール、通知書は、後で削除や問い合わせに使う可能性があるため保存しておきましょう。
STEP4 すでに不審な申込みがないか信用情報を開示する
本人申告は将来の名義冒用に備える制度です。すでに身に覚えのない申込みや契約がないか確認したい場合は、別途「本人開示」を利用します。
| 信用情報機関 | オンライン開示手数料 |
|---|---|
| CIC | 500円 |
| JICC | 700円 |
| 全国銀行個人信用情報センター | 800円 |
| 3機関合計 | 2,000円 |
開示報告書には、各機関に登録された契約や申込情報などが表示されます。他機関の開示結果は含まれないため、3機関を広く確認するならそれぞれに申し込みます。
なお、開示は申込時点で登録されている情報を確認するものです。一度確認すれば将来も安心というものではありません。不審な審査メール、身に覚えのないカードや請求書などが届いた場合は、改めて確認してください。
STEP5 メール・SMS・電話のフィッシングに警戒する
漏えいした氏名や利用サービス名を使い、もっともらしいメールや電話が来る可能性があります。
- メールやSMSのリンクからログインしない
- 「不正アクセス」「利用停止」など、急がせる文面ほど一度立ち止まる
- 公式アプリ、ブックマーク、自分で入力したURLから確認する
- パスワード、認証コード、クレジットカード番号を他人に伝えない
警察庁も、個人情報漏えいや不正アクセスを口実に切迫感をあおり、偽サイトへ誘導するフィッシングに注意を呼びかけています。
STEP6 身に覚えのない契約が見つかったら、すぐ連絡する
不審な申込情報や契約が見つかった場合は、まず開示報告書に記載された会社へ連絡し、本人の申込みではないことを伝えます。あわせて、タイムズカーの問い合わせ窓口、警察相談専用電話「#9110」、契約トラブルなら消費者ホットライン「188」への相談も検討してください。
本人申告は「やって終わり」ではない。複数の対策を重ねよう





本人確認書類画像が対象なら、公式案内を確認して早めに防御を重ねておくと安心です。
タイムズカーの今回の情報漏えいでは、約660万アカウントの情報が第三者に取得され、対象者によっては運転免許情報や本人確認書類画像も含まれます。
2026年9月28日時点では、クレジットカード情報の漏えいは確認されておらず、本件に起因する不正利用も確認されていません。だからこそ、被害が見つかってから慌てるのではなく、今できる防御を重ねておくことが大切です。
今回の要点
- タイムズカーの漏えい対象は約660万アカウント
- 運転免許情報や本人確認書類画像が含まれる人もいる
- 本人申告は名義冒用への注意喚起であり、不正利用を完全に防ぐものではない
- 3機関すべてにオンライン申告する費用は合計2,200円
- すでに不審な契約がないか3機関で開示する場合は合計2,000円
- パスワード変更、フィッシング対策、郵便物や請求の確認も並行する
特に本人確認書類画像が漏えいした人は、まず公式の個別案内を確認し、CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターへの本人申告を検討してみてください。
今後、タイムズカーから調査結果や追加対応が公表される可能性があります。申込前には、タイムズカーと各信用情報機関の公式サイトで最新情報を確認しましょう。









