JPYC EXを利用してJPYCを日本円へ償還しようとしたところ、現在、償還手続きが「追加確認」の状態となり、日本円への払い戻しが行われていません。
いわゆる「JPYCの償還ロック」「JPYC EXで償還できない」といった状態です。
ただし、最初に明確にしておきたいのは、私は最初からJPYCを償還できなかったわけではありません。
2026年8月24日から8月28日にかけて、JPYC EXを使って複数回の償還を行っており、数百万円分については正常に償還が完了しています。
ところが、その翌日の8月29日に行った100万規模のJPYCの償還から、突然それまでとは異なる「追加確認」の状態になりました。
その後、JPYC株式会社から求められた質問への回答や資料提出も行っていますが、2026年9月21日現在も償還は完了していません。
この記事では、
- それまでどの程度JPYCを償還できていたのか
- いつから償還が止まったのか
- JPYC株式会社からどのような連絡が来たのか
- 追加確認に対してどのように対応したのか
- 現在どのような状況なのか
- 今後どのような対応を考えているのか
について、実際の経緯を時系列でまとめていきます。同じようにJPYC EXで償還が止まっている方の参考になればと思います。
※JPYC株式会社からの正式な表現は「当社基準に基づく追加の確認」です。本記事では検索されている表現に合わせて、便宜上「償還ロック」と記載する場合があります。
JPYC EXでは、それまで普通に償還できていた
今回の件で重要なのは、初回の償還から止められたわけではないという点です。
私は2026年8月24日からJPYC EXを利用して、JPYCから日本円への償還を複数回行っています。
JPYC EXからはその都度、「ステーブルコインの償還が成立しました」というメールが届き、その後、登録している銀行口座への入金が行われています。つまり、8月28日までは100万円単位の償還も含め、特に問題なく処理されていました。
8月29日の100万規模のJPYCから状況が変わった
状況が変わったのは、2026年8月29日です。この日も、それまでと同様に100万規模のJPYCの償還手続きを行いました。
JPYC株式会社から届いたメールには、
「当社にて入庫を確認いたしました」
と記載されていました。つまり、私が送付したJPYCについては、JPYC株式会社側で受け取りが確認されています。ところが、その続きには、それまでの償還では見なかった内容が記載されていました。
「現在、本取引について、当社基準に基づき追加の確認を行っております。」
さらに、
「オペレーターによる確認を順次実施しておりますため、数営業日程度お時間を要する場合がございます。」
との説明がありました。
ここから、私の100万規模のJPYCについて日本円への償還が行われない状態になりました。
8月29日のメールには不正利用等についての注意喚起も記載
8月29日のメールには、追加確認の案内とともに「注意喚起」も記載されていました。
内容としては、
- オンラインカジノ
- 投資詐欺
- 第三者による不正利用
- 口座・アカウントの売買
- 貸与
- 譲渡
などに関連する疑いのある取引を確認した場合、取引停止やサービス利用制限、資産凍結等の措置を講じる場合があるという一般的な説明です。
オンラインカジノについては、海外で合法的に運営されているサービスであっても、日本国内からアクセスして賭博を行うことは犯罪であるとの注意も記載されていました。
ただし、このメールを受け取ったからといって、私の取引についてこれらのいずれかが原因だと説明されたわけではありません。
この時点では、なぜ私の取引が追加確認の対象になったのかについて、具体的な理由は示されていませんでした。
メールにも、
「個別の確認状況や当社の判定基準の詳細については、回答いたしかねる場合がございます」
という趣旨の記載があります。
JPYC償還保留後の時系列
現在までの経緯を整理すると、以下の通りです。
| 日付 | 状況・対応 |
|---|---|
| 2026年8月24日〜28日 | JPYC EXで複数回の償還を実施。数百万円規模の償還は正常に完了 |
| 8月29日 | 100万規模のJPYCの償還を実施。JPYC株式会社側で入庫は確認されたものの、「当社基準に基づく追加の確認」となり、償還処理が保留 |
| 9月2日 | 償還が完了しないため、JPYCサポートへ問い合わせ |
| 9月4日 | 状況に変化がないため再度問い合わせ |
| 9月7日 | 「担当部署にて詳細な確認を行っている」との回答。確認完了時期などについて明確な期限は示されず |
| 9月9日 | JPYC株式会社から、利用状況・取引目的・ウォレットアドレス・取引経緯などについて追加確認の連絡 |
| 9月9日 | 追加確認について同日中に回答し、必要な資料・スクリーンショットも提出 |
| 9月14日 | 状況に変化なし。償還未完了 |
| 9月16日 | 状況に変化なし |
| 9月19日 | 依然として償還されず。通常の問い合わせに加え、電子内容証明を送付 |
| 9月21日現在 | 8月29日の償還手続きから23日経過。9月9日の追加確認回答後も、100万規模のJPYCの償還は完了していない |
私が問題だと考えているのは「追加確認」そのものではない
ここは誤解のないように書いておきます。
暗号資産やステーブルコインなどを扱う金融関連サービスにおいて、マネーロンダリングや不正取引等を防止する目的で取引内容を確認すること自体については理解しています。
私が問題だと感じているのは、
「追加確認の対象となったこと」そのものではありません。
問題だと感じているのは、追加確認について求められた回答や資料提出を行った後も、
- いつ確認が完了するのか
- 現在何を確認しているのか
- 追加で必要な資料があるのか
- いつ償還可否が判断されるのか
といった見通しが分からないまま、対象となっている資金を長期間動かせない状態が続いていることです。
特に今回は、
JPYC株式会社側ではすでにJPYCの入庫が確認されている
という状況です。そのため利用者側としては、いつまでこの状態が続くのかは非常に重要な問題です。
「数営業日程度」と案内されたが、すでにそれ以上経過
8月29日のメールでは、
「オペレーターによる確認を順次実施しておりますため、数営業日程度お時間を要する場合がございます」
と案内されていました。
しかし、9月21日現在、8月29日から23日が経過しています。さらに、9月9日に追加質問への回答を行ってからも10日以上が経過しています。もちろん、個別の確認内容によって時間がかかる可能性があることは理解しています。
一方で、当初「数営業日程度」と案内されていたことから考えると、現在はかなり長期化している状態です。
現在JPYC株式会社に求めていること
私としては、無条件に今すぐ償還するよう要求しているわけではありません。追加確認が必要なのであれば、必要な確認に対応します。実際、これまでに求められた質問については回答しています。
そのうえで、少なくとも以下について説明してほしいと考えています。
現在どのような状態にあるのか。
追加で提出すべき資料があるのか。
いつ頃までに確認結果が出る見込みなのか。
最終的に償還されるのか、それとも償還されない可能性があるのか。
特に期限について一切見通しがない状態が続くと、利用者としては資金計画を立てることも難しくなります。
問い合わせだけでは進展せず、電子内容証明を送付
JPYC株式会社から求められた追加確認については、2026年9月9日のうちに回答し、必要な資料も提出しました。
しかし、その後も償還は完了せず、審査結果や今後の処理方針、具体的な判断時期についても示されない状態が続きました。
そのため、通常の問い合わせだけではなく、2026年9月19日、JPYC株式会社の代表取締役宛に電子内容証明を送付しました。
内容証明では、単に「早く償還してほしい」と要求したわけではありません。
追加確認が必要であること自体には異議を述べず、現在どの状態にあるのかを明確にしてもらうことを求めています。
具体的には、JPYC株式会社に対して以下の4つの場合に分けて対応を求めました。
| 現在の状況 | JPYC株式会社に求めた対応 |
|---|---|
| 追加確認が完了している場合 | 償還手続きを速やかに実行し、登録銀行口座へ日本円を支払うこと |
| 情報・資料が不足している場合 | 不足している事項を具体的に提示すること。こちらは速やかに追加対応する旨を通知 |
| 償還しないと判断している場合 | その旨を回答するとともに、送付済みJPYCを返還するのか、その他どのように処理するのかを回答すること。可能な範囲で規約・契約条件・法令上の根拠も示すこと |
| 現在も審査中の場合 | 法令上回答可能な範囲で、現在の手続状況、追加対応の要否、今後の処理・判断の見込みを回答すること |
また、電子内容証明では、
本書到達後3営業日以内に、償還の実行または実質的な回答を求める
旨を通知しました。
期限までに実質的な回答や対応がない場合には、一般社団法人日本資金決済業協会のお客さま相談室への苦情申出、金融ADRその他の手続きを検討することも伝えています。
なお、今回の内容証明は、JPYC株式会社が法令上必要な確認を行うこと自体を妨げる目的ではありません。
私が求めているのは、追加確認に必要な情報や資料にはすでに対応している以上、
「確認が終わっているのか」
「まだ何か不足しているのか」
「償還しない判断なのか」
「それとも現在も審査中なのか」
について、少なくとも現在の処理状況を明確にしてほしいということです。
特に今回は、対象となる100万規模のJPYCについてJPYC株式会社側ですでに入庫が確認されているため、利用者側からすると、今後どのように処理されるのかが分からない状態をいつまでも継続されるのは非常に困ります。
今後、電子内容証明に対する回答が届いた場合には、その内容についても本記事に追記していきます。
〒100-0004
東京都千代田区大手町一丁目6番1号
大手町ビル4階 FINOLAB内
JPYC株式会社
代表取締役 岡部 典孝 殿
私は、2026年8月29日、JPYC EXを利用してJPYCの償還手続を行い、貴社指定のアドレスへ対象JPYCを送付しました。
その後、本件取引が追加確認の対象となり、2026年9月9日、貴社より、登録アドレスにおける特定取引について、「資金移転の目的」及び「経緯」並びにこれらを客観的に証明する資料の提出を求める連絡を受けました。
私は同日中に、貴社から求められた質問事項への回答及び必要資料の提出を行いました。現在まで、未回答又は未提出となっている事項があるとの連絡は受けておりません。
しかしながら、2026年9月19日現在、償還申請から21日が経過し、追加確認への回答及び資料提出からも10日が経過しておりますが、本件償還はいまだ完了しておらず、審査結果、今後の処理方針又は具体的な判断時期についても示されておりません。
犯罪による収益の移転防止に関する法律その他関係法令に基づき、貴社が必要な確認を実施すること自体について異議を述べるものではありません。
一方で、貴社から要求された追加確認に速やかに対応済みであるにもかかわらず、具体的な処理方針が示されないまま長期間にわたり償還手続が停止している現状について、正式に苦情を申し出るとともに、下記のとおり対応を催告します。
記
1.追加確認が完了している場合
本件償還手続を速やかに実行し、登録済み銀行口座へ日本円を支払ってください。
2.追加確認に必要な情報又は資料が不足している場合
不足している事項を具体的に提示してください。当方は速やかに対応します。
3.貴社が本件償還を実行しないとの判断をしている場合
その旨、及び既に貴社指定アドレスへ送付済みのJPYCについて、返還その他どのような処理を行うのかを回答してください。また、開示可能な範囲で、その根拠となる利用規約、契約条件又は法令上の根拠を明示してください。
4.現在も審査中である場合
法令上回答可能な範囲において、現在の手続状況、追加対応の要否及び今後の処理又は判断の見込みを回答してください。
以上について、本書到達後3営業日以内に、償還の実行又は実質的な回答をしてください。
上記期限までに実質的な回答又は対応がない場合には、一般社団法人日本資金決済業協会お客さま相談室への苦情申出、金融ADRその他必要な手続を行うことを検討します。
なお、本書は、貴社による法令上必要な確認を妨げることを目的とするものではなく、長期間未処理となっている本件について、適切かつ速やかな処理を求めるものです。
以上
JPYC EX以外でJPYCを換金する方法も調査している
今回の件を受けて、JPYC EX以外の方法でJPYCを換金・移動する方法についても調べています。
特に調査しているのが、
- JPYC(Kaia)を他の暗号資産へ交換する方法
- JPYCをEthereumやPolygonなど別チェーンへ移す方法
- USDC・USDT等へ交換する方法
- DEXを利用する方法
- 国内外の取引所を経由する方法
などです。
ただし、JPYC(Kaia)は現時点では十分な流動性があるとは言いにくく、大きな金額をDEXで交換しようとするとPrice Impactが非常に大きくなるケースがあります。
そのため、「JPYC EXが使えないならDEXで交換すればいい」と単純に解決できる問題ではありません。
らび金融この点についても現在実際に調査しているため、現実的な換金ルートが見つかればまとめる予定です。
同じようにJPYCの償還が止まっている人へ
今回この記事を書こうと思った理由の一つが、同じような状況になった人が検索しても、利用者側の情報がほとんど見つからなかったためです。
特に知りたいのは、
- 追加確認になった人は他にもいるのか
- どの程度の期間で解除されたのか
- どのような追加確認が行われたのか
- 回答してから償還まで何日かかったのか
- 最終的に正常に償還されたのか
という実際の事例です。
もし同じようにJPYC EXの償還が追加確認になっている方がいれば、
「申請から何日経っているのか」「いつ追加確認が来たのか」「追加確認にいつ回答したのか」「最終的に何日で償還されたのか」
といった情報が集まれば、利用者にとって非常に有益だと思います。



もし情報をお持ちの方がいれば、XまでDMいただければと思います!
今後も結果まで公開します
今回の記事は、JPYC株式会社を一方的に批判することを目的としたものではありません。実際に私自身に起きたことについて、
いつ何が起こり、どのように対応し、最終的にどうなったのか
を記録として残すことを目的としています。
今後、
- JPYC株式会社から回答があった
- 追加資料の提出を求められた
- 償還が完了した
- 償還を拒否された
- 書面を送付した
- 外部機関への相談を行った
などの動きがあれば、このページを随時更新していきます。最終的に問題なく償還された場合についても、その結果まで含めて掲載する予定です。
JPYC償還の経過まとめ
最後に現在までの状況をまとめます。
2026年8月24日〜28日
→ JPYC EXで複数回の償還を実施。数百万円規模の償還は正常に完了
8月29日
→ 100万規模のJPYCを償還。JPYC株式会社側で入庫確認後、「追加確認」となる。
9月2日・4日
→ サポートへ問い合わせ。
9月7日
→ 詳細確認中との回答。
9月9日
→ JPYC株式会社から追加質問。即日回答・資料提出。
9月14日〜16日
→ 状況に変化なし。償還未完了。
9月19日
→ JPYC株式会社の代表取締役宛てに電子内容証明を送付。到達後3営業日以内の償還または実質的な回答を求める。
9月21日現在
→ 100万規模のJPYCの償還はいまだ完了せず。
今後も進展があり次第追記します。
※本記事は、筆者自身がJPYC EXを利用した際の取引およびJPYC株式会社とのやり取りをもとに、実際の経緯を記録したものです。すべての利用者に同様の対応が行われることを意味するものではありません。また、JPYC株式会社による違法行為等を断定する趣旨ではありません。









